Core i3-2100やPentium G3258搭載のローエンドPCをGTX1050Tiで格安ゲーミングPCに復活させる

Core i3 2100やPentium-G3258などを搭載している古いパソコンでもシングルスレッド性能はPS4より遥かに高いCPU性能をもっている。グラフィックボードの進化は早く、Pascal世代のローエンドGPUであるGTX1050TiでもPS4に搭載されているGPU性能より高い。

今回は古いローエンドPCに最新の安価なグラフィックボードを搭載することで格安ゲーミングPCをとして復活させる試みを事例として残しておく。

古いローエンドCPUにGTX1050Tiを搭載した格安ゲーミングPC

格安ゲーミングPCはハイエンドゲーミングPCにはない楽しみ方がある。値段をギリギリまで切り詰めて、可能な限りパフォーマンスを維持できる構成を狙うにも自作の醍醐味だ。

さて今回は所有している予備機のPentium G3258PCにGTX1050Tiを搭載してみた。3世代前の型落ちローエンドPCでもGTX1050Ti程度であれば十分性能を発揮でき、格安ゲーミングPCとして復活できる。

PS3やXbox360とのマルチタイトルであれば、GTX1050TiではPS3より高いフレームレートと高画質で快適にゲームを楽しむ事ができる。名作がSteamセールで安価に販売されており、未プレイゲームがあればコスパは高い。

最新のPS4やXbox Oneとのマルチタイトルでも画質の設定を調整すれば、十分PS4の代替機として活躍させる事も視野に入ってくる。GPUはPS4より高性能なのでグラフィックオプションを追い込むことでタイトルによってはPS4より高いパフォーマンスも期待できる。

ロープロファイルに対応したMSI「GeForce GTX 1050 Ti 4GT LP」

予備機に利用しているのが、Keianの格安電源付きケースという事もありLowProfile規格に対応したMSIの「GeForce GTX 1050 Ti 4GT LP」をGPUにチョイス。スリムタイプのケースにも対応しながらも、少々のOCを施されたビデオボードだ。発売当初は2万円近くの高値だったが、数ヶ月たって大きく価格が下落しており、15000円程度と買い時になっていたため確保した。

補助電源不要でロープロファイル対応のブラケットも付属しており、DELLやLenovoといったメーカー製のパソコンやショップBTOのスリムPCケース機のアップグレードにも有効である。ITX規格のコンパクトゲーミングPCにもピッタリだろう。

ローエンドCPUの性能比較

Cinebench

まずはG3258の基本的なCPUを見ていこう。20周年記念CPUでOCが解禁されたPentium G3258は現在ではどの程度のポジションに位置しているのだろうか。

・シングルスレッド性能

OCに対応したG3258はリファレンスクーラーでも軽く4Ghzを超える。G3258はOCすることで最新のPentium Gを凌駕するシングルスレッド性能を見せる。CPUクーラーを強化する事でさらなる高みを目指すことも可能だ。

マルチスレッド性能はG4560が2コア4スレッドに進化したため、G3258との性能差は大きい。昨今のCeleronには概ね勝っているが、Kabylake以降のPentiumには歯が立たない。ライバルのAMD「APU A」シリーズとは良い勝負といったところだ。

3DMark TimeSpy CPUスコア

3DMarkのCPU部分のベンチマークテスト。Physicsなどの物理演算や最適化のオクリュージョンカリング、プロシージャル生成など、主にゲームで用いられるCPU演算性能に指標となる。

流石に2コア2スレッドは厳しいのか、OCしてもスコアの伸びは僅かだ。同じPentiumのG4560との差は大きい。

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ゲーミングベンチマーク結果

ではPentium G3258+GTX1050Tiのゲーミング性能を見てみよう。(Core i3-2100機の方も需要がありそうなら掲載するが、付け替えが面倒なので一旦保留にしている。)

FF14蒼天のイシュガルドベンチ

以下はFF14ベンチでDirectX11 1920*1080FullHDの最高画質で限界までオーバークロックを切り詰めた値。これで常用は厳しいが、概ね8000程度のスコアなら十分実用範囲内だ。定格運用でも7000後半と悪くない。フルHDの最高画質で60フレームが期待できる。

Core i7 6700Kと比較しても、遜色ない数値が出る事が確認できる。今となっては設計が古いゲームのFF14だが、この程度のGPUであれば十分性能が発揮できる様だ。GTX1060以上になるとCPUのボトルネックも現れてくると思われるが、GTX1050TiならこのクラスのCPUでも問題なさそうだ。

歴代の主たるGPU+Core i7-6700との比較が以下。2世代前のハイエンドであるGTX680を上回った性能に達している。1世代前のベストセラーミドルレンジGTX970には及ばないが、下位に位置するGTX960は超えており、この2,3年以内のゲームであれば一定のパフォーマンスが期待できる値だ。

3DMark Time Spy ベンチマーク

Direct X12対応の最新のゲーム性能を図るTimeSpy。超ヘビー級ベンチマークとあってGTX1050Tiでは流石に荷が重くフレームレートは30FPSを切っている。物理演算項目でCPUの性能にも大きく依存するベンチマークだけに、Pentimu G3258ではCPU Score がトータルスコアの足を引っ張る様だ。

Graphics ScoreはCore i7-6700Kと比較しても遜色はないため、CPUがボトルネックにならないゲームであれば問題なくGTX1050TiのGPU性能を引き出す事が出来るといったところだろうか。

実際のゲーム中のパフォーマンス

では実際のゲームプレイの性能はどの程度だろうか。PS4世代の代表的なマルチタイトルのパフォーマンスが以下。

ウィッチャー3

オープンワールドRPGということでCPUがそこそこマルチスレッドに最適化されているのか、2コア4スレッドのG3258は最低FPSの落ち込みが激しい。ピーク部分は相応のGPU性能を出せているが、カクつきが目立つ具合だ。

ダークソウル3

エリアが大きく変わる場所でG3258は瞬間的にフレームレートの落ち込みが発生する。それ以外は比較的高いフレームレートを維持しているため、プレイ自体は問題なく進行できるが、ピークフレームが高い分、若干落ち込みが目立つ。30フレームに固定してしまったほうがプレイしやすいかもしれない。

フォーオナー

CPUが大きなボトルネックとならないのか、比較的最新のUBIゲームでも60フレームに届きそうな安定度だ。画質オプションを調整する事で更に安定させる事も目指せる。

バットマンアーカム・ナイト

初期のPS4ソフトとはいえ、オープンワールドで重そうなバットマンアーカム・ナイトだが、こちらも画質オプションを多少調整する事で平均60フレームをターゲットにしてプレイが目指せそうだ。しかしフレームレートの落ち込みが激しいため、こちらもカクつきが目立つ。

ゲームでの描画設定の調整

PS3、Xbox360とのマルチタイトル

CPU負荷が低いため、バックグラウンドでプログラムが走らなければ、高画質設定のFullHDで60フレームが狙える。60フレームで安定しない場合は、極端に重い1項目が悪さをしてる可能性が高い。

SSAA等の重いアンチエイリアス設定はMSAAに変更しよう。ヘアーやテッセレーションを見直して、ボトルネックを解消すれば見た目は殆ど変えずに60フレームの維持が可能なはずだ。

PS4、Xbox Oneとのマルチタイトル

マルチスレッド化が進んでいるため、2コア2スレッドのG3258だと荷が重い。GPU性能が追い付いてても、CPUがボトルネックとなるため、最低FPSが大きく低下していしまう様だ。

画質に拘るならフルHDの1920×1080で30フレーム安定を目安に詰めていくのが妥当だろう。中程度の画質なら60フレームも視野に入ってくるが、フレームレートの上下が激しく快適性は下がる。

少ない投資で古いパソコンをゲーミングPCとして活用

上手く調整すれば、古いPCを利用した格安ゲーミングパソコンでもCPU負荷が引くゲームであれば遊ぶ事が可能になった。Steamセールで安価に購入する事ができるPCゲーム環境は魅力的だろう。

ロープロファイル対応のグラフィックボードは中古市場でも人気が高く、長期間高値で取引される。GPUの進化は早い。フルサイズが収まるケースでも、売却を踏まえてロープロファイル対応のビデオボードを選択するのも有りだ。

 

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