自作のデュアルXeonマシンはメーカー製ワークステーションと違い、問題が発生した場合は自力でBIOSを更新する必要がある。BIOSの更新方法は一般的な自作PCのマザーボードと大差ないがBIOS画面は古典的で昨今の最新PCしか触ったことがないユーザーは戸惑う場合もある。今回は主にXeonE5 v3 とXeonE5 v4のデュアルCPUに対応しているメジャーなマザーボード「ASUS Z10PE-D8 WS」を事例に更新方法をメモっておく
Z10PE-D8 WSのBIOS更新方法
ASUSのZ10PE-D8 WSはワークステーションベースのマザーボードとあって、BIOSのアップデートも様々用意されている。BIOSが破損していても復旧できたり、CPUなしでもBIOSの更新が可能だ。BIOS更新オプションは以下のとおり
1:ASUS CrashFreeBIOS3:BIOSが破損してもUSBメモリーで修復できる
2:Ez Flash Utility:BIOSセットアップからGUIベースでUSBメモリーから更新できる
3:BIOS Updater:DOS環境から更新できる
4:USB BIOS Flashback:CPUとメモリーがない状態でBIOSセットアップやOSなしでBIOSをアップデート可能
「4」はXeonE5 V4などを新規購入した際に助かりそうだ。今回は一番ベーシックは「2」の方法を用いて更新する
必要なもの「BIOSが入ったUSBメモリー」
BIOSの更新にはUSBメモリーが必要になる。BIOSの容量サイズは非常に小さいのでUSBメモリーの容量サイズは殆ど気にしなくて良い。
BIOSはASUSのが該当マザーボードページからダウンロードできる。ダウンロードした状態ではZIPファイルなので解答してから格納しておく。フォルダ以下でも問題ないが2byte文字のフォルダ名は避けたほうが無難だろう。
例:Z10PED8_WSならサポート>CPUサポート
Ez Flash Utilityでの更新方法
BIOSが入ったUSBメモリーをワークステーションのUSBに挿してから起動する。PCを起動時にOS起動前に「DEL」キーを押してBIOSセットアップ画面に入る
Bootの隣に隠れているToolから「Start EzFlash」を選択する
ASUS EzFlash Utilityが起動するのでUSBに保存したBIOSを選択する
確認画面がでるので問題なければYesを押す
更新が始まる。途中で電源が落ちるとBIOSが壊れて面倒な事になるので注意する
完了したらEnterキーを押すと再起動する。尚、再起動は2回行われる。問題なくOSが立ち上がれば成功。