ゲーム制作の定番スカルプトツール「ZBrush」のPCスペックと機能メモ

ゲーム制作のハイモデル作成の定番ツールである「Zbrush」。3dsmaxやMayaとは全く違った思想のインターフェイスだが、慣れると合理的な操作だと分かる。しかし独自操作すぎて、別のツールに移行したり、少し触る期間を置くと忘れやすい。

「あの機能はどのボタンだったかな?」と忘れる度に調べ直すのが面倒なため、各種CPUの挙動と併せての自分用メモ。随時追記中。

PCスペック

CPU処理でマルチスレッド対応。描画部分に関しては相応に活用してくれる。3DだがGPUは関係ない。各機能のスレッド対応は以下。なお、各処理工程でシングル・マルチが混在するので処理時間の専有時間の長い部分を抜き出している。バージョンアップによってマルチ対応になっている可能性もある。

マルチスレッド対応機能

画面描画、レンダリング、Extract、Dynamesh

一部マルチスレッド対応機能

8スレッド程度:Decimation Master

ほぼシングルスレッド動作の機能

Maskcurve 、Zremesher、Devide 、UVmaster

ベンチマーク

Perfomance>Test Multihreadingから計測できる。ただしテスト中もCPU使用率が30%以下であったり、Core2 Quadあたりから数値が殆ど変わってなかったりと正確性は怪しい。(負荷テストが軽すぎて値が飽和している疑惑)

MultihreadingOptimizerでマルチスレッドの最適化できる。

Core i7かXeonかRyzenか

Core  i7 6700K@4.6GhzとXeon E5の16コア32スレッド@2.8Ghz(ターボ3.4Ghz)を触り比べてみたが、普段の操作では殆ど違いは感じない。Dynameshなどで若干早くなっているような気もするが、作業効率やフローを一変させるような違いはなさそう。

逆にシングルスレッド動作は遅くなっており体感できる差がある。多コア低クロックCPUを導入する際はデメリットも踏まえる必要がある。 Zbrush内のレンダリング動作がボトルネックになっている様なら多コアの恩恵もありそうだが。

実はAMDの新CPU「Ryzen」がZbrushでは価格ともバランスが良いのかもしれない。

暇があれ各種挙動を計測して検証。

ストレージ

現在はオートセーブ(QuickSave・AutoSave)の保存場所Cドライブから変更できない模様。なのでオートセーブの時間を短縮したい場合はDドライブではなく、CドライブのSSDを改善するしかない。

C:\Users\Public\Documents\ZBrushData\QuickSave

Gozも同様でCドライブに一時的に格納されてしまう。そのため稀に消さないとゴミが溜まってOS用ストレージの容量が圧迫されてしまうケースがある。

C:\Users\Public\Pixologic\GoZProjects\Default

モデリング関連

厚みを付ける1

マスク作成

Subtool>Extract(Thick:厚み)

数値を調整。問題なければ「Accept」で確定。

マスク関連

曲率に沿ってマスクする

Transpose smart maskブラシを選択する

この状態で選択するとメッシュの曲率にそってマスクできる

マスクのぼかし具合を拡大縮小する

右パレット項目から「Masking」

BlurMask:中央からブラー

GrowMask:外側へブラー

ShrinkMask:内側へブラー

SharpenMask:クッキリさせる

上記を組み合わせる事でマスク範囲を縮小させたり、拡大できる

例:マスクを縮小したい

内側へブラー

クッキリさせる

(ただし上記工程の回数を重ねると以下の様に境界が揺らぐ)

プロジェクション

注意:1~4までの工程はハイモデルの形状にローモデルをあわせてるフロー

1:同一座標にハイモデルとローモデルを配置する。

2:Subtoolに上にハイモデル 下にローモデルの順番にする

3:ローモデルを選択して、ハイモデルを表示状態する

4:Project ALLでハイモデルの形状に合わせてローモデルが変形される

5:LowモデルをDivideしてからProjectALLをすればハイモデルを復元できる。

三角形ポリゴンを四角形ポリゴンに変換する

スカルプトする際に三角形ポリゴンは不都合。四角形ポリゴンに変更して編集する

1:ZremesherからFreaze Borderを選択

2:この状態でZremesherを実行すると四角形ポリゴンに変換される。メッシュが崩れる場合はDvide かけてから実行してみる

ブラシ関連

Stroke関連

ダイナミックブラシ

「Shift」キー押しながらDynamicボタンを押さないと反応しなくなっている。

ZModelerブラシ

ZSphere

Adaptive Skin > Use old>

SlecectLasso で CTRL+Shift押しながらメッシュの線をクリック

Clease

表示非表示のコントロール

非表示・・・CTRL+Shift

非表示を反転・・・CTRL+Shitで何もない所をドラッグ

全表示・・・CTRL+Shiftで何もないところをクリック

ZBrushショートカットメモ

【ポリペイント関連】

C:スポイトツール

V:パレットの色切り替え

Shitf押しながら:エッジをぼかす

【パレット】

F1: tools
F2: brushes
F3: strokes
F4: alphas
F5: textures
F6: materials

【ブラシ】

CTRLを押す:IMMで同サイズ

【IMMブラシ】

小セット確認:M

【キャンバス】

CTRL+N:キャンバスレイヤークリア

【Move】

+ALT:ポイント移動

【ZSphere】

A:メッシュ化のプレビュー

+CTRL:間に同サイズの子

+Shitf:子が同サイズ

【ショートカット】

Ctrl+ALT+対象機能をクリック してから 該当キーをクリック

【サブツール】

CTRL+↑(カーソル)順番変更

【面取り】

Geometory>Crease

【マスク選択範囲を分離コピー】

Subtool>Extract>Accept

【マスクに沿ってメッシュの流れを調整する】

Geometory>Edgeloop

【起動時】

ZBrush起動時に常に読み込んでおく、自分のスタンダードマテリアルに
しておきたい場合は、

 C:\Program Files (x86)\Pixologic\ZBrush 4R5\ZStartup\Materials

各種ドキュメント

公式ドキュメント

ZBrush Docs | Pixologic ZBrush Documentation