最強の貫禄「GeForce GTX 1080 Ti」レビュー。4Kゲーミング唯一の選択肢となるハイエンドGPUの性能と実力

「GTX1080」を大きく上回る性能をもつハイエンドGPU「GTX1080Ti」。「Titan XP」と40万円近い価格の次世代Voltaアーキテクチャーの「Titan V」の発売によって、最速の座からは降りているが、10万円を切るコストパフォーマンスとSLIに対応したゲーミング用のグラフィックボード「Geforce」としては現在も最強だ。

今回は2018年になっても尚、「Geforce最強」のGPU「GTX1080Ti」をレビューしていく。ゲーマーにも手の届くハイエンドグラフィックボードの性能は如何ほどなのだろうか。

「NVIDIA Geforce GTX1080Ti」の仕様

ほぼ「Titan X」と同等のコアを持つGTX1080Ti

「GTX1080Ti」は「Titan X」のコアと同じ「GP102」を採用したハイエンドGPUだ。シェーダープロセッサ数がフルGP102の「3840」→「3584」にカットされてはいるものの、GTX1080の「2560」より「1000」以上多い。スペック的には「Titan X」とほぼ同等だが、メモリインターフェイスや容量、ROP数でやや制限が科せられている。

しかし、クロック周波数では「Titan X」を上回る設定が施されており、メモリクロックも高い。「Titan X」にはないオリジナルファンモデル・OCモデルによって性能は互角以上に渡り合える局面も少なくない。

次世代GPUの「Titan V」とのスペック差は流石に大きいが、「Titan V」はSLIに対応してなく、国内から購入すると40万円近い価格を踏まえると、ゲーミング向けではない。GTX1080Tiのコストパフォーマンスは現在も悪くないと言えるだろう。

「GTX1080Ti」の価格推移

2017年3月に発売されたGTX1080TIは米国では700ドル程度で発売されたが、国内では代理店税によって12万円前後からスタートした。しかし、ユーザーの動向が鈍かったのか、2ヶ月程度という早い速度で9万円程度まで下落している。

その後のマイニングブームでミドルレンジクラスのグラボが高騰する中、GTX1080Tiは安定した価格で推移している。GTX1080Tiでも安価なモデルは9万円を切るケースも少なくなく、GTX1070Ti以下が値上がりする中、相対的だがお買い得感は高まっている。

ただライバルとなるAMDのVegaシリーズが不発となったため、競合対抗で価格が更に低下する望みは薄く、次世代GPUの登場まで価格は据え置きとなると見て良さそうだ。

外観・形状の特徴

「MSI GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition 」レビュー

今回レビューに用いるグラフィックボードはMSI社の「MSI GTX 1080 Ti Founders Edition」だ。「Founders Edition」の名前を冠するとおり、NVIDIAの事実上のリファレンスボードとなっているため、各社仕様・形状に違いはない。


MSI GTX 1080 Ti Founders Edition (amazon)

インターフェース形状 : PCI Express(3.0) x16
コアクロック:ベース1,480MHz ブースト1,582MHz
メモリクロック:11,010MHz
ビデオメモリ:GDDR5X 11GB 352bit
映像出力:HDMI2.0b×1 / DisplayPort 1.4×3
補助電源コネクタ:8ピン×1 6ピン×1
専有PCIスロット:2スロット
カードサイズ:266mm×111mm×40mm
推奨電源容量:600W以上


付属品はマニュアル、ドライバに加えてDP-DVI変換ドングルとなっている。ハイエンドらしく梱包にチープ感はないが、GAMINGモデルやオリファン上位のLightningモデルのような過剰な演出はなく、質実剛健といった感じだ。

見た目はGTX1080と同様で従来のリファレンスボードから若干変更となったソリッドなデザインが採用されている。以下が従来型のデザインとの比較。

左:GTX1080Ti 中央:GTX980 右:GTX780

外見はシルバーにブラックといったカラー・デザインやファンの位置、構造に大きな変化はないが、ポリゴンで切り出した表面デザインになっており、特別感がやや高まっている。

映像端子側には銀メッキ刻印が施されており、GTX1080以下のモデルとのFE版の大きな違いは刻印文字と補助電源構成、映像端子構成くらいだ。

側面の「GEFORCE GTX」はLEDが組み込まれており、稼働時は緑に点灯する。

サイズ比較

リファレンスのGTX780と比較すると、サイズはほぼ同一。カードサイズは長さ26.6cm×幅11.1cm×高さ4cmとなっている。従来のリファレンスサイズと殆ど変わっていない。

ブラケットの外側も出っ張りはなく、補助電源コネクタさえ差し込むスペースがあれば、殆どのタワー側PCケースで収まるだろう。

最新モニタから旧型モニタまで対応できる映像端子構成

3つ搭載しているディスプレイポートのバージョンは規格上では8K-60Hzや4k-120Hz、HDRをサポートする「DisplayPort 1.4」。1つ搭載の「HDMI」は4K/60Hz映像出力、HDR対応、横長の変則アスペクト比モニタに対応した「HDMI2.0b」に対応した最新仕様だ。

GTX1080FE版では備わっていたDVI端子が廃止されており、旧型モニタとは付属のディスプレイポート←→DVI変換を用いる事になる。

側面にはSLI端子が備わっており、「Titan V」には実現できないマルチGPUによるゲーミング性能の底上げが可能だ。

外排気仕様のGPUクーラー

GPUファンはシロッコファンで、GPU内部の熱を外部に放出する外排気のブロアーファン仕様となっている。PCケース内部に熱を溜め込まないため、複数のグラフィックボードを差した状態でも安定した運用が可能だ。

後部にもエアフローが確保されている。後方のネジ穴はワークステーション等に固定するための器具であるリアブランケット用だ。

補助電源・バックプレート

補助電源は8ピン×1+6ピン×1。推奨電源は600W以上。ハイエンドだがOCモデルでなければ、構成にもよるが600Wの電源ユニットで十分稼働可能だ。実際600WのSFX電源で試したところ、問題なく安定動作していた。

背面には頑丈なバックプレートを搭載しており、基盤のたわみによる半田クラックを防ぐ。バックプレートは取り外し可能で、SLI構成時などでグラフィックボード同士が密着する際は取り外してエアフローを確保する。

ゲーム系ベンチマーク

では「Geforce GTX1080Ti」のゲーム系ベンチマークを見ていこう。Geforce最強のGPU性能は如何ほどのものなのだろうか。

3DMARK TimeSpy 

最新のDirectX12ゲーム性能を図る「TimeSpy」。「GTX1080Ti」は「GTX1080」を大きく上回っている。流石にVoltaアーキテクチャのフラグシップモデル「Titan V」と比較すると見劣りするが、「GTX1080Ti」4枚分の価格という事を踏まえると致し方ない。

ライバルのAMDのハイエンド「Vega 64」は「GTX1080Ti」には全く歯が立たないといった具合で、10万円近い「Vega 64」の流通価格を考慮すると、NVIDIAの完勝といって良いだろう。

3DMARK  Firestrike Full HD

現在主流のDirectX11のゲーム性能を図るフルHD「FireStrike」。ここでは「GTX1080Ti」と「Titan V」との差が縮まっている様に見えるが、フルHDではスコアが飽和気味になっており、CPUの方が先にボトルネックになっていると見た方が良いだろう。

DirectX11環境化でもVega 64を大きく上回るスコアを叩き出しており、前世代のハイエンドにあたる「GTX980Ti」と比較しても性能の飛躍率は高い。「GTX1080Ti」は従来では実現が困難だった最高画質設定の高リフレッシュレートモニタを用いたゲーミングが期待できる。

FF14ベンチマーク 紅蓮の解放者

4K 最高品質

Geforceに有利な前世代のゲーミング性能を図るFF14ベンチ。「GTX 1080 Ti」はFEエディションでも4K解像度で1万に迫るスコアを出しており、CPUやメモリ構成、OCモデル次第では十分1万超えも可能だ。

4K解像度ではGTX780やRX570の3倍、GTX1070やGTX980Tiの2倍近いパフォーマンスが期待できる。

FullHD 最高品質

FullHDでは負荷が飽和気味でCPUがボトルネックとなってスコアが伸び悩んでいる。「紅蓮のリベレーター」ベンチでは「GTX1080」との差もかなり縮まっており、CPUやメモリ構成次第では逆転もありうるスコアだ。

「蒼天のイシュガルド」はCPUがボトルネックになりにくいのか、相応にスコアが伸びる様でGPU性能を反映したスコアの伸びる。Radeon勢は全体的にスコアが振るわない。

国産ライト ネットゲーム 4Kベンチマーク

ここからは国内ネットゲームのベンチマークを見ていく。これらのベンチは負荷が軽すぎてハイエンド帯ではフレームレートが飽和する。純粋なGPU性能というより、ゲーム動作を図る指標程度に捉えておいた方が良いだろう。

ドラゴンクエストX ベンチマーク

左:FullHD最高画質 右:4K最高画質

フルHDでは負荷が軽すぎてスコアを20,000、フレームレートが240を超えたあたりで飽和している。ドラクエベンチではGTX1050Ti以上はCPUベンチの様相を見せ始める。GTX1080Tiクラスなら240Hzのゲーミングモニタも視野に入りそうだ。

4K解像度だと相応にGPU性能の差がスコアに出るが、やはり20,000を超えたあたりでCPUやメモリ速度の支配力が高まる様だ。「GTX 1080 Ti」は下位の「GTX1080」と比較しても大きな差にはならない。DQ10程度の負荷ではオーバースペックと見て良いだろう。

ファンタシースターオンライン2 設定6 ベンチマーク

Radeonとの相性が悪いPSO2ベンチマーク。「GTX1080Ti」はトップを維持しているが、スコアは少し頭打ちだ。こちらもフルHDではオーバースペックで、WQHDや4Kモニタを用いたプレイが期待出来そうだ。

GPGPUベンチマーク

動画や3Dなどクリエイティブソフトで用いられるGPGPU性能を図る「CompBench2.0」。RadeonとGeforceで項目によっては、多少の得意不得意があるベンチだが、「GTX1080Ti」は全ての項目で圧倒的な強さを見せている。

「GTX1080Ti」はゲーミングのみならず、3DCGや動画制作といったクリエイティブ作業でも高いパフォーマンスを期待できそうだ。時間が制作効率、工数に直結する分野なだけに、GTX980Ti比で数十%の速度向上の効果は大きい。

VRベンチマーク

VRMark Orange Room

VR性能を測る「VRMark」で「Orange Room」は軽量なVRの指標となる。負荷が軽すぎるためか、スコアは飽和気味で10000を超えたあたりからGPU以外の支配力が高まる様だ。「GTX1080Ti」はトップスコアを維持しているが、下位GPUと比較すると差異は小さい。

VRMark Blue Room

高負荷のBlueRoomではGPU性能の差がスコアとなって現れている。「GTX1080Ti」は「Vega64」と比較しても30%増しとなっており、他のGPUの追随を許していない。「GTX1080Ti」の性能があれば、内部解像度を上げるような用途も視野に入ってくるだろう。

SteamVR Perfomance Test

SteamVRのVR性能指標となる「SteamVR Perfomance Test」。忠実度はGTX980TiやGTX1070程度のGPU性能でMax値の「11」に達している。「GTX1080Ti」も勿論「11」で90fps以下のフレームも「0」だ。

「テストされたフレーム」に注目すると「VRレディ」以上のGPU性能の差が浮き上がってくる。「GTX1080Ti」は「GTX970」の倍以上のフレームを稼いでおり、最高画質のまま、内部解像度を上げるようなVR体験が可能な性能を示唆している。

実際のゲームプレイ時のFPS比較・ゲーム性能

ここからは実際のゲーミングでの動作を見ていく。最新のプレイステーション4・XboxOne世代のフルHD/4Kゲーミング性能と、数年前のPS3・Xbox360世代の4KゲームのFPSを計測してみた。

PS4・XboxOne世代のゲーム:1920×1080 & 4K

Witcher3 (ウィッチャー3)

今世代で高い評価を得ているオープンワールドRPG「ウィッチャー3」。広大なフィールドとリアルタイムで変わるライティング、高密度のオブジェとNPCと相応に負荷の高いゲームだが、「GTX1080Ti」の性能があれば、フルHDで平均で130フレームを超えており、高リフレッシュレートのモニタによる高品質設定のゲーミングが期待できる。

「GTX1080Ti」は唯一4K環境下でも60フレームに迫る値を示している。「GTX1080」や「Vega64」クラスでは画質設定で妥協を必要としていた負荷でも、「GTX1080Ti」のGPU性能があれば4K最高画質のゲーミングが視野に入ってくる。

For Hornar (フォーオナー)

フルHDではフレームレートが上がりすぎて、CPUがボトルネックになっておりGTX1070以降は平均フレームレートに大きな差は出ていない。多くのシーンで「GTX1080Ti」も140フレームを超えており、高リフレッシュレートのゲーミングモニタによるプレイが期待できる。

4Kでは「GTX1080Ti」が唯一平均FPSが50を超えている。画質設定を最高画質から高画質に落とす事によって60フレーム安定も狙えそうだ。

DarkSouls3(ダークソウル3)

ダークソウル3は上限フレームレートが60フレームに固定されており、一定のGPU性能以上は上限が固定される。フルHDであればGTX1060程度のGPU性能があれば十分の様で、GTX1080TiのGPU性能はオーバースペック気味だ。

4KになるとGPU性能の差が浮かび上がる。「GTX1080Ti」は唯一安定して60フレームを維持できており、4Kゲーミングの閾値を超えた感がある。「GTX1080」や「Vega64」では画質の妥協が必要だが、「GTX1080Ti」であれば、最高画質4Kも十分実用範囲内だ。

Batman Arkm Knight (バットマン アーカム・ナイト)

フルHDでもCPUが負荷になりにくいのか、GPU性能に応じてフレームレートもスケールしているバットマンアーカムナイト。GTX1080Tiは平均でも170フレームに達しており、高リフレッシュレートゲーミングモニタの性能を十分発揮でそうだ。

「GTX1080Ti」は4Kでも平均80フレームに近い値に達しており、高画質4Kでも安定したゲーミングが期待できる。GTX970の2倍、GTX780の3倍以上という値のインパクトは大きい。

PS3、Xbox360世代の4Kゲーミング:3840×2160

ここからは前世代にあたるPS3、Xbox360とのマルチタイトルゲーミング性能を3840×2160ドット設定で見ていく。(フルHDの結果はGTX1060あたりで飽和しているためカットしている。)

METAL GEAR SOLID Ⅴ (メタルギアソリッドV-グラウンド・ゼロズ)

事実上最後となるメタルギアソリッド最終シリーズ。PS3とPS4のマルチタイトルだけに相応に負荷が高い。GTX1080TiのGPU性能であればHigh設定4Kでも余裕で、更なる最高画質設定を追求できそうだ。

LIGHTNING RETURNS:FINAL FANTASY XIII(FF13 ライトニング リターンズ )

JRRGの代表作FF13。負荷が軽いため、GTX1080Tiだと完全にオーバースペックで60フレームに張り付く。このクラスであればGTX1060程度の性能で十分4Kで遊べると見て良いだろう。

BioShock Infinite (バイオショック インフィニット)

上限フレームがなく、CPUもボトルネックになりにくいため、GPU性能の地力が出るバイオショック3。4Kでも「GTX1080Ti」は平均120フレームに達する。まだ発売されてない高リフレッシュレートの4Kモニタでも十分対応可能なパフォーマンスだ。

Tomb Raider 2013(トゥームレイダー2013)

PS4との縦マルチとなるタイトル。GTX1060(6GB)で60フレームに達しており、GTX1080Tiも安定の60フレーム維持だ。高画質設定を維持したままWQHDモニタを用いた高リフレッシュレートによるゲーミングも期待できる。

唯一の4Kゲーミグを実現するGPU性能をもつ「GTX1080Ti」

「GeForce GTX1080Ti」は現行世代のゲームでも唯一、4K高画質60フレームを実用的に実現するGPUと見て良さそうだ。最新ゲームによっては最高設定では4K60フレームの維持が難しいタイトルがあるが、現実的な高画質設定で十分快適に遊べる。

「GTX1080」や「Vega64」では実現できなかった体験を叶えてくれる、ハイエンドに相応しいGPUと言えるだろう。

「GTX1080Ti」は数年前のPS3,Xbox360世代のゲームではれば4Kでも余裕で60フレームで安定しており、WQHDでも高リフレッシュレートモニタでのプレイも視野に入る性能が伺える。動画配信や同時にオンラインゲームをプレイしながらの「ながらプレイ」でも画質やフレーム設定に妥協をせずに済む可能性が高い。

GPUクロック、温度、GPUクーラーの挙動

GPU-Z情報

GPUコアは「Titan XP」「Taitn X(Pascal)と同じ「GP102」。ビデオメモリはGDDR5XでMicron製と表示されている。

GPU-Z アイドル時と高負荷時の挙動

以下はアイドル時と高負荷時のGPU-ZのSensors情報。

高負荷時のコアクロック・GPU温度の推移

下記のグラフはベンチの起動から終了後にアイドルに戻るまでのGPUクロックと温度とクーラーファンの挙動グラフ。瞬間的にクロックは1885Mhzまで上昇するがGPUの温度上昇に伴って、徐々に低下し1500~1600Mhzで推移している。

GPUの温度は最大で87度に達し、概ね84度程度で安定する。全体的にFE版はGPU温度は高く、その影響でクロックも伸びない。

シングルファン+外排気という事で、ファンの音も大きめなので、PCケース内に十分なエアフローが確保出来ているのであれば、静音でGPU温度も低い各社オリジナルファンがオススメだ。

消費電力比較

ここからは「GTX1080Ti」の消費電力にスポットを当てて見ていく。省電力なPascalアーキテクチャはハイエンドGPUでも健在なのだろうか。

システム全体の消費電力のリアルタイムログが以下。(左:アイドル 右:フルロード)

アイドル時のシステム全体の消費電力

昨今のグラフィックボードはアイドル時のコアクロックが抑えられるため、ハイエンドでも消費電力は低い。GTX1080Tiもアイドル時はローエンド~ミドルレンジGPUと大差ない省電力性を見せいる。ライバルのAMD勢が上位GPUになるにつれて、消費電力が向上している事を踏まえるとNVIDIAの上位GPUは優秀だ。

高負荷時のシステム全体の消費電力

「GTX1080Ti」は高負荷時でもシステム全体で概ね350W以内に収まっており、推奨電源600Wでも十分運用できる事が確認できる。性能的に格下となる「Vega64」より80W近く低い消費電力を維持しており、ハイエンドながらも省電力性を両立したGPUと見て良いだろう。

電気料金比較

以下は「1日3時間、GPU負荷100%でゲームを1年プレイした」と想定した場合の年間電気料金の比較。ハイエンド帯になると1万円近い電気料金を覚悟する事になる。GT1030とGTX1080Tiの電気料金差は概ねゲームソフト1本分といった所だ。

「Geforce GTX1080Ti」レビューまとめ

現実的な4Kゲーミングの唯一の選択肢

「Geforce GTX 1080Ti」は従来はシングルGPUでは厳しかった高画質+4Kを、現実的な予算で実現するゲーマー唯一の選択肢といって良さそうだ。GTX1080やVega64では実現できなかったゲーム体験を可能にするハイエンドGPUの貫禄を見せている。

性能面では40万円近い「Titan V」に劣るが、SLIが可能なのでマルチGPUで運用することで「Titan V」を大幅に上回る事も可能だ。

オリジナルファンOCモデルで更なる性能アップも

定格でクロックが控えめな「Founders Edition」で、このパフォーマンスだ。オリジナルファンによりOCモデルであれば更なる性能向上も期待できる。「FE版」では4,000円程度の簡易水冷化キットを用いる事で、これらを上回る性能も可能だ。

10万円近い価格は決して安くない値段だ。しかし、車が趣味であれば数百万、ロードバイクなら数十万、国内旅行でも普通に1回で10万円程度は軽く飛ぶ。それも控えめに見てもだ。

そう考えると、手の届く価格のハイエンドGPUで最強クラスの性能を手に入る自作PCは、お金の掛からないリーズナブルな趣味なのかもしれない。

MSI GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition (amazon)

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