2020年の「Geforce GTX 1060 6GB」レビュー。安価に快適ゲーミングを実現する高コスパGPU

GTX1060は2016年7月にNVIDIAから投入されたのGPUだ。マイニングによって一時期は価格が冒頭したが、ブームの終焉により後継モデル「GTX1660」シリーズの登場により、価格は大きく下落。現在は1万円台で手に入るゲーミングGPUの中心的存在となっている。
今回は安価に入手できる玄人志向の「Geforece GTX 1060 6GB」を最新モデル「GTX1660」「GTX1650」シリーズや競合「RTX580、570」等と比較しながらベンチマーク・ゲーミング性能、消費電力を主にレビューしていく。

「Geforce GTX 1060 6GB」の仕様

最新ミドルレンジと同容量メモリを搭載

「Geforce GTX 1060」はNVIDIAの PascalアーキテクチャのミドルクラスGPUだ。先行して発売されたAMD Radeon のRX480、RX470のカウンターとして2016年7月にリリースされた。製造プロセスは最新Truingから1世代前の16nmとなるが、ビデオメモリもGDDR5となるが容量は6GBと現行モデルと差はない。

GTX1060のスペックは上記のとおり。補助電源は6×1ピン、TDPは120Wにとどまっており、前世代ながらもパフォーマンスと省電力性の両立が期待できる。

GTX1060にはビデオメモリが3GBと6GBモデルが存在し、3GBモデルはシェーダー数などもカットされている。GTX1060を購入する際は注意が必要だ。

GeForce GTX1060 6GBと最新GPUとの比較

詳細なベンチマークを見る前に、まずは「GTX1060 6GB」の基礎GPU性能を最新GPUと把握してながら見ておこう。

3DMARK TimeSpy 

   

DirectX12のゲーム指標となる「TimeSpy」は、最新GPUである「GTX1660」、「RTX2060」シリーズのスコアが伸びやすいベンチマークだ。「GTX1060 6GB」はミドルレンジクラスには遠く及ばず、エントリーモデルの「GTX1650 SUPER」にすら差を付けられており、「GTX1650」相当にとどまっている。

3DMARK  Firestrike Full HD

 

DirectX11の指標となるFireStrikeでは、「GTX1060 6GB」の本来の強さが出る。「GTX1650 SUPER」を偏差で交わし、ライバルAMDの最新エントリーモデル「RX5500」に迫るスコアとなった。現在のゲームの主流はDirectX11ベースという事を踏まえると「GTX1060」はまだまだ戦えそうだ。

FinalFantasy XVベンチマーク

スクウェア・エニックスの看板タイトルとなるFF15のベンチマーク。ここでは「GTX1060 6GB」は「GTX1650 SUPER」にわずかに届かない。「GTX1650」と比較すると明確にうわ待っており、「RX5500」も圧倒している。

4Kとなると流石にパフォーマンスも厳しい。このクラスの負荷のゲームであれば「GTX1060 6GB」は「GTX1650 SUPER」相当のパフォーマンスを維持していると見て問題なさそうだ。

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FF14ベンチマーク 紅蓮の解放者 FulHD

NVIDIA Geforceに有利なファイナルファンタジー14ベンチマーク。全体的にRadeon勢をGeforce勢が圧倒している。やはり「GTX1060 6GB」=「GTX1650 SUPER]という傾向となった。

FF14ベンチマーク 紅蓮の解放者 4K

4KはGTX1060では流石に荷が重く、「快適」判定は出るが、実際のプレイはギリギリといったところだろう。前世代のハイレンジ「GTX980」と互角だ。FF14を4Kで安定して快適に遊びたければRTX2060,GTX1080以上が欲しい。

高負荷時の消費電力比較

Turing世代はRTX以上はTnsorコア、レイトレースコアが足枷となって消費電力が上昇しているのが目立つ。GTX1060は最新モデルと比較してもワットパフォーマンスにおいても大きな遜色はない位置につけていることが伺える。

外観・形状の特徴

玄人志向 ビデオカードGEFORCE GTX 1060搭載 GF-GTX1060-6GB レビュー

今回レビューに用いるグラフィックボードは「玄人志向 ビデオカード GEFORCE GTX 1060搭載 GF-GTX1060-6GB/OC/DF」となっている。玄人志向ブランドとして発売されているが中身はGALAX社のOEM「GeForce®GTX 1060 EX OC 6GB」だ。

スペックに差はなく、「GALAX」の代わりに「玄人志向」シールが貼られている。


玄人志向 ビデオカードGEFORCE GTX 1060搭載 GF-GTX1060-6GB/OC/DF (amazon)

インターフェース形状:PCI Express(3.0) x16
コアクロック:ベース 1,544MHz ブースト1,759MHz
メモリクロック:8,008MHz
ビデオメモリ:GDDR5 6GB 256bit
映像出力:HDMI2.0b/DisplayPort 1.4/DL-DVI
補助電源コネクタ:6ピン×1
専有PCIスロット:2スロット
カード寸法:26.8cm x 13.9cm x 4.15cm


外観・付属品

付属品は6pin変換ケーブルと簡易マニュアル、ドライバとなっている。中身の黒いダンボールケースはGALAXモデルそのままとなっており、梱包スチロールも同じだ。化粧箱のみ「玄人志向」に変更した様に見える。

ブラックと貴重としたカラーで流線デザインになっており、シンプルな分「玄人志向」のファンのシールが目立ってしまう。

ヒートパプが外側に飛び出しているが、補助電源をビデオボードのサイドに付ける事ができるケースであれば干渉することは少ないだろう。  側面には控えめに「GEFORCE GTX」とロゴが記されている。LEDで光るといったギミックはない。2スロットジャストに収まっているが、エアフローを踏まえるとファン側は1スロット空けるしかない。

GTX1080等のリファレンスカード長に近い26.8cm

空冷ファンが2つ備えており、カード長は近年のGeforce GTXのハイクラスのリファレンスモデルのカード長に近い「26.8cm」となっている。

全体のカード寸法は「26.8cm x 13.9cm x 4.15cm」となっており、一般的なミドルタワーケースであれば問題なく収まりそうだ。

古いモニタにも配慮した映像端子構成

最新の映像端子である「HDMI2.0b」と「DisplayPort 1.4」を搭載しており、4K 60Mhz、ゲーミングの高リフレッシュレート対応にも死角はない。今世代のグラフィックボードでは珍しくDVI端子を2基備えており、古いモニタのマルチ画面にも対応できる。背面には大きめの穴が空いており、エアフローを確保している。

賛否両論の目立つ玄人志向シール

2基の空冷ファンが備えており、こちらはセミファンレス仕様ではない。GALAXの代わりに「玄人志向」のシールが貼られており、この見た目で賛否両論となっている。

設置すれば見えなくなるが、最近はマザーボードを逆にした倒立レイアウトも多いため、クリアパネルケースの場合は致命的な状態になってしまうのは悩ましい。

シールも側面が粘着ノリがはみ出ているため、利用しているとホコリや繊維が付着してしまう。この「玄人志向」シールと相まって妙な憤りを感じるのは筆者だけだろうか。

とはいえ、一般的なケースの場合はファンが下向きになり、玄人志向シールは見えない。倒立レイアウトケースを利用していなければ、そこまで警戒しなくても良いだろう。

補助電源・バックプレート

補助電源は6ピン×1に収まっている。位置もリファレンスカードと大差ないので、極端にスリムなPCケースを利用してなければ、干渉に悩まされる事も少なそうだ。

このクラスには珍しくバックプレートを備えている。素材はアルミニウムらしい。

ゲーム系ベンチマーク 旧モデル比較

ではGeforce GTX 1060(6GB)のゲーム系ベンチマークを見ていこう。ここからは旧モデルとのGPU性能比較を中心に見ていく。

3DMARK TimeSpy 

DirectX12のゲーム指標となる「TimeSpy」は、AMD RADEONが強いベンチマークだ。しかし、「GTX1060 6GB」は「Geforce RX580」とほぼ互角の勝負を演じている。前世代のGTX980に迫る性能で、ミドルハイのGTX970は完全に上回るスコアが出ている。

同世代の上位GPUの「GTX 1070」との差は大きいが、価格も2万円以上差がある事を踏まえると止む終えないだろう。

3DMARK  Firestrike Full HD

DirectX11の指標となるFireStrikeでは、GTX980と比較するとややスコアが下回る。RX580にも少し及ばないが、全体としては誤差に近い範囲だ。
同世代の下位モデルとなるGTX1050TIとは大きなスコア差で上回っており、ワンランク上の画質とフレームレートでゲームを遊べる事が期待できる。

国産ライト ネットゲーム 4Kベンチマークテスト

ロークラスのGPUでも動作する国内ライトオンラインゲーム系のベンチマーク。このクラスであればGTX1060でも十分4Kでのプレイが期待できる。

尚、これらのベンチマークは負荷が軽すぎるためスコアが飽和気味だ。あくまで該当ゲームがどの程度動作するかの目安として捉えておいた方が良いだろう。

ドラゴンクエストX ベンチマーク

左:FullHD最高画質 右:4K最高画質

ドラクエ10では2K設定だとGTX1050TI以上はスコアが飽和気味で伸びない。GTX1060の性能やオーバースペック気味だ。2Kでもゲーミングモニタを用いた120FPS超えの高フレームレートで遊べる。

4Kになると相応にGPU負荷が高まるドラクエ10。GTX1060 6GBは4K設定でも「すごく快適」で高いフレームレートを常時維持できる事が期待できる。ここでも3GBと6GBの差はシェーダープロセッサ数の差にほぼ比例している。

ファンタシースターオンライン2 設定6 ベンチマーク

PSO2とRadeonとすこぶる相性が悪いのか、RX580と比較すると20%程度高いスコアが出ている。GTX1050TIと比較すると250%前後と圧倒的だ。GTX1060のGPU性能があれば 最高画質でも全く問題なく快適に遊べそうだ。

GPGPUベンチマーク

クリエイティブソフトなどに用いられるGPGPUによる計算能力を図る「Compbench2.0」。AMDは「Opne CL」、NVIDIAは「Cuda」を用いる。

GTX1060 6GBは全体的にRadeonに遅れをとっており、とくに直接のライバルにあたるRX580には差を付けられている。項目によってはGTX1060が上回っている分野もあり、この辺りは得意不得意な分野があるといったところだろうか。

3GBとの差は小さく、ビデオメモリが溢れない用途では見分けがつかないかもしれない。

VRベンチマーク

GTX1060はVRレディGPUとして謳われており、VR性能も気になるところこだ。VRMarkの比較的低負荷の「Orange Room」ではRX580,GTX980を僅かに上回っており、一般的なVRゲームであれば十分快適に遊べる事が期待できる。

高負荷の「Blue Room」ではハイエンドクラスとは差が付いたスコアに落ち着いてる。内部解像度を向上させるようなVR体験は、やはりGTX1070以上が必要となりそうだ。

実際のゲームプレイFPS比較・ゲーム性能

ここからは実際のゲーミングでの動作を見ていく。最新のプレイステーション4・XboxOne世代のフルHDゲーミングと、数年前のPS3・Xbox360世代の4KゲーミングのFPSを計測してみた。

最新GPU比較

バトルフィールドV

レイトレースにいち早く対応したバトルフィールドV。ここではレイトレースをオフにした最高品質のグラフィック性能を見ている。実ゲームにおいてもフルHDであればまだまだ「GTX1060 6GB」でも快適に遊べそうだ。

アサシングリード オデッセイ

広大なオープンワールドとリッチなグラフィックで処理も重いアサシングリードオデッセイ。非常に負荷の高いゲームで、最高画質ではGTX1060のGPU性能では30FPSが精一杯だ。60FPSを維持するには画質オプションを変更する必要がある。

旧世代GPU比較

Witcher3 (ウィッチャー3)    

現時点でのオープンワールドRPGの最高峰のウィッチャー3。フルHDであれば最高画質でも平均60フレームを維持できており、快適に遊べる。RX580と比較すると殆ど互角といった所だ。RX570には明確に上回っている。

ビデオメモリーが溢れない限りは「GTX 1060 3GB」と大きな差が出ない事が伺える

4Kでは3GB版との差が少し出るが、GTX1060は6GB版でも30フレームに達せず現実的なゲーム動作に影響はない。画質を妥協しても30フレーム維持が精一杯といったところだ。

For Hornar (フォーオナー)

ゲーム内ベンチマークの結果が以下。最高画質でもボトムが60フレーム、平均でも80フレームと高いパフォーマンスをGTX1060 6GBは発揮している。対人アクション主体の本作でも最高画質で遊べそうだ。ここでもRX580とは殆ど互角といった具合になっている。

GPUがボトルネックにならないシーンではFPSが伸びるが、全体的にGTX1060相当のGPUではパフォーマンス不足で30フレームを維持する事が難しい。高負荷では地力の差がでるのかGTX1060はGTX980に少し及ばない傾向が浮かび上がってくる。

DarkSouls3(ダークソウル3)

ダークソウルは上限が60フレームで固定されているため、ミドルレンジGPUであれば何れも快適に遊べる。GTX1050TIでは最高画質だと、エフェクトが重なるとフレームレートが低下するが、GTX1060 6GBでは60FPS付近を維持できている。

GTX1060はGTX970とGTX980の中間といったところ。やはり4Kは荷が重すぎて30フレームを維持するのが精一杯といったところだ。60フレームを維持できているGPUがGTX1080Tiのみという事を踏まえると4K解像度ゲーミングの負荷の高さが伺える。

Batman Arkm Knight (バットマン アーカム・ナイト)

ゲーム内ベンチマークの結果が以下。PS4マルチタイトルでも比較的軽量な本作では平均FPSが100を超えている。GTX1050TI、RX570では60フレームを全編で維持できていないが、GTX1060は全編で60フレーム維持できている。

4Kではビデオメモリが3GBを溢れた時点で「GTX 1060 3GB」との差が明確に出ている。6GBは妥協すれば遊べない事もない水準に達しているので、この辺がギリギリの境目といった所だろうか。

PS3、Xbox360世代の4Kゲーミング:3840×2160

PS4世代のマルチタイトルはGTX1060では4Kゲーミングは厳しい。しかしPS3世代のマルチタイトルであれば4Kゲーミングも視野に入ってくる。ここからは前世代のゲームにおける4KゲームのGTX1060の性能を見ていく。

METAL GEAR SOLID Ⅴ (メタルギアソリッドV-グラウンド・ゼロズ)

フォックスエンジンを用いたメタルギアソリッドV。PS3だけでなくPS4とのマルチタイトルだけあって、他のミドルレンジGPUではHight設定で60フレームを維持出来てないが、GTX1060だけ60フレームを維持できている。

またGTX 1060 3GBよりフレームレートが安定している。

LIGHTNING RETURNS:FINAL FANTASY XIII(FF13 ライトニング リターンズ )

FF13三部作の完結編。かなり軽量なタイトルのためミドルレンジGPU帯では差は出ていない。PCであればコンシュマーでは体験できない4KのFF13LRが遊べる。

BioShock Infinite (バイオショック インフィニット)

ストーリー主体のFPS。洋ゲーFPSに慣れてない日本のゲーマーも遊びやすいタイトルだ。GTX970とRX570はVeryHight4Kだと60フレーム完全維持は厳しいが、GTX1060とRX580クラスであれば殆ど60フレームを維持できている。

Tomb Raider 2013(トゥームレイダー2013)


ベンチマーク部分の結果が以下。PS4版もリリースされている少し重めのタイトルだが、GTX1060 6GBとRX580は60フレームを4Kで維持できている。

6GB版は3GB版よりボトムが安定している事が確認できる。

Skyrim (スカイリム)


PS3世代初期タイトルで軽量なのか、ミドルレンジGPUクラスであれば何れも十分なパフォーマンスを確保出来ている。GTX1060の場合は余力もあるので、MODなどを導入した上での高解像度プレイも視野に入ってきそうだ。

フルHD ゲーミングではGTX980相当のパフォーマンスを発揮するGTX1060

フルHD60フレームにおいて現実的な性能

「Geforce GTX 1060 6GB」はフルHD最高画質クラスで60フレームをターゲットにしたゲーミングにおいて十分以上の性能を発揮している。前世代のハイエンドGTX980に迫るパフォーマンスを見せており、Pacalアーキテクチャの優秀さが見えてくる。

ゲームにおけるGPU性能はライバルの「Radeon RX580」とは勝ったり負けたりといったところで殆ど互角と見て良いだろう。GTX970、RX570と比較するとワンランク上のゲーム体験が期待できる。

3GBとの差

また「Geforce GTX 1060 3GB」との差が出る局面は限定的だが、ビデオメモリが3GBを超える設定であれば明確な差がフレームレートに現れる。ただし、フルHD60フレームというターゲットにおいては、かなりレアケースとなるため、予算と用途次第で判断が別れるといったところだろうか。

PS3世代のマルチタイトルであれば4Kゲーミングも視野に入ってくる。RX570やGTX970では一歩足りない場合も、GTX1060なら十分こなせる局面は少なくない。

解像度を調整すればゲーミングモニタを用いて高リフレッシュレートと高画質を両立して、遊ぶ事も可能になりそうだ

GPUクロック、温度、GPUクーラーの挙動

GPU-Z情報

GPUコアは「GT106」でビデオメモリはSamsung製。ブーストクロックはリファレンスの1708Mhzと比較すると1759Mhzと50Mhzほど上乗せされている。

GPU-Z アイドル時と高負荷時の挙動

以下はアイドル時と高負荷時のGPU-ZのSensors情報。

高負荷時のコアクロック・GPU温度・ファンスピードの推移

上記のグラフはFF14ベンチの起動からベンチマーク終了後にアイドルに戻るまでのGPUクロックと温度とクーラーファンの挙動グラフ。セミファンレスではないので、ファンスピードはアイドルでも33%で維持されている。

GPU温度は71℃を上限で制御されており、GPUクロックはピークで1923Mhzで70℃に達した後も1900Mhz前後という高い値で安定している。安価なモデルながらも十分な冷却性能を維持している様だ。

消費電力比較

Geforce GTX 1060の優秀な省電力性

ミドルクラスGPU以上になると消費電力も高くなるため、電気料金も年間でみると無視できない。ここからはGTX1060の消費電力にスポットを当ててみていく。

システム全体の消費電力のリアルタイムログが以下。(左:アイドル 右:フルロード)

アイドル時のシステム全体の消費電力

昨今のGPUはアイドル時は消費電力を低く抑えられている。GTX1060はPascal世代らしくロークラスGPUと比較しても誤差程度に収まっている。ライバルのRX580は前世代のGTX970並と少し高い。

高負荷時のシステム全体の消費電力

高負荷時において、Geforce GTX 1060は非常に優秀な省電力性を示している。GPU使用率がほぼ100%に達するようなゲームでもシステム全体で200W程度に収まっており、GTX970と比較すると50W以上消費電力が低い。
RX580がOCモデルでクロックが高い「NITRO」との比較とあって、GTX1060との差は100W近い値に達している。パフォーマンスでは互角だったGTX1060とRX580だが、省電力性ではGTX1060の圧勝だ。

「Geforce GTX1060 6GB」レビューまとめ

GTX1650 SUPERに近い性能を維持。

「Geforce GTX 1060」はフルHDゲーミングにおいては、前世代のハイレンジ「GTX980」やライバルAMDの競合「RX580」とほぼ互角クラスで、現行モデルの中では「GTX1650 SUPER」と遜色のないパフォーマンスを維持している。フルHD環境であれば現役クラスで通用しそうだ。

中古市場の値下がり幅は大きい。次世代モデルが根来になるまでGTX1060 6GBで粘るのも悪くないだろう。

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