2018年の「Geforce GTX 480」レビュー。8年目のハイエンドGPUから2024年のGTX1080の姿を探る

NVDIA「Geforce GTX480」は2010年に発売されたFermiアーキテクチャのハイエンドGPUだ。最新の「GTX1080」から5世代前にあたり、NVIDIA初の「DirectX 11」対応し、2017年には「DirectX 12」も動作するようになった。8年前のGPUながらも現行APIにも対応しているため、最新ゲームが動作するグラフィックボードとなっている。

今回は8年目のハイエンド「GTX480」を最新GPUと比較しながらレビューし、そこから2024年の「GTX1080」の未来の姿を探っていく。

「NVIDIA Geforce GTX480」の仕様

発熱と消費電力、歩留まりの低さに悩まされたGPU

「GTX480」はNVIDIAの40nmプロセスで製造されたGF100コアとなるFermiアーキテクチャのハイエンドGPUだ。GTX300番台はスキップされているため、GTX280からGTX380を飛び越えてGTX480と命名されている。(シェーダープロセッサ数と型番が一致しており語呂も良かったのかもしれない。)

発売当時はプロセスルールの更新と構造的な問題から歩留まりが上がらず、本来512コアのスペックを480コアに制限して出荷にこじつけている。また消費電力と発熱も高く、後継の改良版となるGTX580までNVIDIAは苦戦する事となる。

発売から7年後に突如DirectX 12にFermi GPUが対応

最新のPascalアーキテクチャGPUのハイレンジにあたる「GTX1080」と比較すると、メモリ容量やシェーダープロッサ数、コアクロック周波数に技術の進化を感じる。しかし、メモリの種類はGTX1070以下で利用されているGDDR5、DirectX11に対応と、現在主流となるGPUのトレンドは最低限押さえたスペックを持っている。

さらに発売から7年を経た2017年のNVIDIAグラフィックドライバーの「GeForce Game Ready Driver 384.76」アップデートで、Fermi世代のGPUがDirectX12に対応され、最新のAPIを利用したソフトウェアでもGPU能力の範囲内で利用が可能となった。

Geforce 400シリーズと価格

歩留まりの低さに悩まされた第一世代のFermi。そのためかコアを無効にする事GPUを利用した下位モデルが多くリリースされている。またミドルレンジ以降は内部構造の問題も解決され、一定の評価は得ている。主なFermi世代の「GTX400」シリーズのスペックは以下のとおり。

いずれも新品流通は流石になく、中古で入手する事になる。ミドルレンジ以下はリサイクルショップのジャンクコーナーで眠っている事が多い。価格も底値に達しており、上位から下位モデルまで価格差が殆どない状態だ。

ネットオークションの動作未確認品は殆ど動かないので、購入するなら動作確認を行っている商品に絞った方が良いだろう。


・GeForce GTX 470  
GTX480で32基無効化されたコアを更に32基無効化したモデル。GTX470ではクロックも低くなっており、その分消費電力も抑えられている。推奨電源容量もGTX480@600W→GTX470@550Wと低くなった。

・GeForce GTX 465 


GF100のコアの無効数を更に大きくしたモデル。シェーダープロセッサ数は352基でコアクロックも607Mhz、TDPは200Wまで抑えられている。GTX400シリーズはGTX480の選別落ちモデルが多く歩留まりで苦労してた事が垣間見える。

・GeForce GTX 460 
内部構造を変更したGF104。消費電力もTDP160Wと大きく削減する事に成功し、Geforce 400シリーズで性能と消費電力のバランスがとれたモデルとなっている。他にもGTX460SEなどもOEM向けとして展開された。

・GeForce GTS 450  
GTX460のGF104をベースに性能を抑えたモデル。「GTX」ではなく「GTS」の冠となっている。扱いやすい消費電力でショートカードやファンレスモデルや補助電源なしモデルもリリースされた。

・GeForce GT 440  
下記GF108コアを採用した「GT430」のクロックアップ版。1スロットモデルやショートカード・ファンレスなどのバリエーションが展開されていた。DDR3に加えてGDDR5モデルも存在している。

・GeForce GT 430  
GF108を採用したエントリーモデル。ロープロファイル、ファンレス、1スロットなど様々な形状バリエーションがリリースされており、このあたりはGT730やGT1030などの30番代と同じ様な扱いだ。

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外観・形状の特徴

「ZOTAC GTX 480 AMP! Edition 」レビュー

今回レビューに用いるグラフィックボードはZOTAC社の「GTX 480 AMP! Edition」だ。

Geforce1000シリーズでも継続している高クロックオーバークロックブランドとなる「AMP!」ラインナップに位置し、リファレンスモデルより1ランク高い性能を引き出すモデルとされている。発売当初は6万円以上した製品となる。


ZOTAC GTX 480 AMP! Edition(amazon) 

インターフェース形状:PCI Express2.0 x16
コアクロック:756MHz
メモリクロック:3,800MHz
ビデオメモリ:GDDR5 1536MB
映像出力:Dual DVI / mini HDMI
補助電源コネクタ:8ピン×1 6ピン×1
専有PCIスロット:3スロット
推奨電源容量:550W以上


付属品はシンプルでドライバとマニュアル、補助電源コネクタ6変換ケーブルが付属している。梱包材は頑丈なスポンジとグラフィックボードの形状に合わせたプラスチックでカバーされ、ハイエンドモデルらしいリッチな仕上がりだ。

VGA←→DVI端子とMini-HDMI←→HDMI変換コネクタが付属されているあたりに、時代を感じさせる。

AMPエディションは高い冷却性をアピールしており、ヒートシンクとファンの存在感は大きい。ZalmanのVGAクーラーを採用しており、中央の文字がZOTACロゴに置き換えて配置されている。

専有スロットは3スロットに及び、CPUコアだけでなく周辺パーツの冷却ヒートシンクも2スロット一杯まで利用しており大きい。GTX1000、GTX900シリーズのAMPエディションに比べると、パーツに隙間が多く、密度に余裕を感じる。

ハイエンドとはいえ8年前の製品なので価格は安いが、相応にリッチなパーツは構成されており、手に持った際の所有感・満足度は高い。以下はGTX1080のZOTAC AMP Extreme。8年を経て洗練・進化している事が伺える。

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サイズ比較

リファレンスボードサイズと比べると、カード長の増加はそれほどでもないが、全体的にボリュームが増している印象だ。

横から見ると3スロット占有・3階建ての大きさが際立つ。

映像端子構成

映像端子はデュアルリンクのDVI端子が2基配置され、HDMIはミニ版で変換ケーブルを使ってフルサイズHDMIに接続する。

デュアルリンク接続時には2560×1600@60Hzをサポートし、HDMIも1080P接続が可能で、2018年現在でも十分活用できる解像度サポートとなっている。

GPUクーラー

GPUファンは2基の9cmのデュアルファン仕様。ZalmanのVGAクーラー「 VF3000」を採用しており、全く同じ形状で別カラーのRadeon HD7950グラフィックボードも存在する。この頃は未だセミファンレスではないため、常に周り続ける。

スペースに余裕がある配置で5本銅製ヒートパイプと巨大なヒートシンクで発熱王GTX480を押さえ込む。このVGAクーラーは赤・緑などカラフルなカラーバリエーションが存在する。

補助電源・バックプレート

補助電源は6ピン+8ピン構成。リファレンスでも同構成で8ピン1つで動作する「GTX1080」とのギャップは大きいが、ZOTACの「GTX1080」AMPは8ピン×2構成だったりする。

最近のZOTAC AMPモデルではバックプレートが施されているが、本モデルは剥き出しの基盤だ。

ゲーム系ベンチマーク

では「Geforce GTX 480」のゲーム系ベンチマークを見ていこう。8年を経た2010年当時のハイエンドモデルは2018年現在、どのようなポジションに収まるのだろうか。

3DMARK  Firestrike Full HD

Geforce初のDirectX11対応となる「GTX480」。現在主流となるゲーミング性能指標のFireStrikeは勿論動作する。

「GTX480」のスコアは「GT1030」、「RX550」相当でグラフィックスコアは「3695」となり、「GTX750Ti」には届かない。「GTX470」や「GTX460」以下は最新ローエンド「GT1030」未満である事が伺える。

このペースでGPUが進化すればスコア的には2024年頃の「GTX1080」は「Geforec GT 5030」か「Geforec GT 6030」と同等という事になる。(ローエンドGPUが存在しなくなる可能性は高いが・・・)

3DMARK TimeSpy 

2017年にFermi世代のGPUがDirectX 12に対応した事によって、これまで動作しなかった「TimeSpy」がGTX480で走らせる事ができる。

流石にアーキテクチャが当時DirectX12を想定していないためか、Fermiの「GTX480」「GTX580」はスコアが振るわない。GT1030やRX550に届いていないが、GT740より高い。

FF14ベンチマーク 紅蓮の解放者

DirectX11対応のFF14ベンチではGPU性能相応の力を発揮している。フルHD1920×1080最高品質でも5000前後のスコアに達しており「快適」、メモリとCPUによっては「とても快適」判定が得られる。

3DMarkではGT1030やRX550に負けていたが、ここではハイエンドの底力を見せており、GTX750Tiをも上回っている。「GTX480」はソフトによっては現在のローエンドGPUを大きく上回る性能が期待できる。

国産ライト ネットゲーム ベンチマーク

ここからは国内ネットゲームのベンチマークを見ていく。尚このクラスのゲームの場合、負荷が軽すぎてスコアが飽和気味だ。純粋なGPU性能というより、これらのゲーム動作を図る指標程度に捉えておいた方が良いだろう。

ドラゴンクエストX ベンチマーク FullHD最高画質

ドラクエ10ベンチでもGTX480はGTX750Ti、GT1030をも上回り、フルHDの飽和スコア20000に迫るスコアを叩き出す。8年前のハイエンド「GTX480」でも、このクラスのゲームであれば問題なく遊べる事が伺える。

GPGPUベンチマーク

動画や3Dなどクリエイティブソフトで用いられるGPGPU性能を図る「CompBench2.0」。シェーダー数が響くのか、このテストでもGT1030を大きく上回り、項目によってはGTX750Tiと同等か上回る。

とはいえ、電力消費を踏まえると、長時間稼働するクリエイティブソフトでの実用性は薄い。

VRベンチマーク

VRMark

「GTX480」の時代にはVRなど全く想定していない。勿論「GTX480」は動作水準に達しておらず、GT1030を大きく下回る。GT1030でも動作範囲に入るWindowsMRなどの動作も「GTX480」では怪しい。

Steam VR pefomance Test

SteamVRの性能指標となるベンチマーク。ベンチマークが古いGPUを想定していないのか、判定がバグっており「VRレディ」と表示されている。

「忠実度」は「6.3」と表示されるが、テストされたフレームが3500程度なので正しく動作していない可能性が非常に高い。忠実度の結果を真に受けない方が良いだろう。

実際のゲームプレイ時のFPS比較・ゲーム性能

ここからは実際のゲーミングでの動作を見ていく。最新のプレイステーション4・XboxOne世代のフルHDゲーミング性能と、数年前のPS3・Xbox360世代のフルHDゲームのFPSを計測してみた。

8年前のハイエンドは現在のゲームでも動作するのだろうか。そして「GTX1080」は8年後のゲームも遊べるのだろうか。

PS4・XboxOne世代のゲーム:1920×1080

Witcher3 (ウィッチャー3)


最高画質では1.5GBというビデオメモリがボトルネックとなるためか、GTX480はフレームレートの落ち込みが大きい。平均フレームレートはGT1030を上回っているが、最小フレームレートはGT1030を大きく下回る。

画質を中程度まで落とすと、ビデオメモリのボトルネックが解消されGTX480のGPUパワーが発揮される。GTX480はGT1030を大きく上回り、GTX750Ti同等のパフォーマンスを発揮している。平均フレームレートは30を超え普通にプレイできる感じだ。画質を落とすと快適性は更に増す。

For Hornar (フォーオナー)

フルHDではビデオメモリがボトルネックとなり、「GTX480」は全体的にフレームレートが伸びない。GT730と同程度で、ビデオメモリの消費が低いシーンでは相応にフレームレートが伸びる。

画質を1ランク落とすとGTX480でも平均フレームレートが30を超え、プレイ許容内に収まる。対人主体のアクションゲームなので画質設定を更に落として、フレームレートを稼げば普通に遊べそうだ。

DarkSouls3(ダークソウル3)

ダークソウル3でも最高画質ではビデオメモリがボトルネックとなって、フレームレートの落ち込みが激しい。しかしビデオメモリの消費量が少ない箇所はGTX480の底力を見せる。

画質を1ランク下げると一気にフレームレートが安定する。しかし中画質でもシーンによってはビデオメモリが1.5GBを越えるため20フレームを割るケースがある。

GPU性能は追いついているので、画質設定を「低画質」に下げる事で最小フレームレートを「38」程度まで稼ぐ事が可能で、「低画質」設定では普通に遊ぶ事ができた。

Batman Arkm Knight (バットマン アーカム・ナイト)

バットマンアーカムナイトの最高画質はビデオメモリの消費量が3GBと大きい。さすがに使用料の半分では展開が追いつかないのか、GTX480は全く振るわない。足りてる箇所では相応のフレームレートが出ている事からビデオメモリ1.5GBが足を引っ張っている事が伺える。

画質を下げても1.5GBに収まらず、かなりカクつく。2GBあれば何とかプレイ可能範囲に収まるだけに惜しいという感じだ。

PS3、Xbox360世代のFull HDゲーミング:1920×1080

最新のゲームでは画質の妥協が必要だった「GTX480」。ここからは前世代にあたるPS3、Xbox360とのマルチタイトルゲーミング性能を1920×1080ドット設定で見ていく。

METAL GEAR SOLID Ⅴ (メタルギアソリッドV-グラウンド・ゼロズ)

メタルギアソリッドシリーズの事実上の最終作シリーズとなる「V」の導入作品。GTX480のGPU性能があれば高い画質設定で60フレーム安定で遊ぶ事ができる。GT1030やRX550では60フレーム維持が困難なケースもあったが「GTX480」は安定して60フレームを維持出来ている。

LIGHTNING RETURNS:FINAL FANTASY XIII(FF13 ライトニング リターンズ )

JRRGの代表作FF13のスピンオフ作品。PS3のタイトルというだけあって、「GTX480」のGPU性能であれば余裕で動作可能だ。設定を調整する事でWQHDなどの更なる高解像度も狙える。

BioShock Infinite (バイオショック インフィニット)

上限フレームがなく、CPUもボトルネックになりにくいため、GPU性能の地力が出るバイオショック3。「GTX480」は「GTX750Ti」と遜色のないパフォーマンスを発揮している。GT1030より高いフレームレートの維持が可能だ。

Tomb Raider 2013(トゥームレイダー2013)

PS4との縦マルチとなるタイトル。GTX480でも60フレーム安定で、GT1030ではフレームレートが安定していないが、GTX480は安定して動作している事が伺える。Steamでセールが頻繁に行われてるタイトルで、GTX1080も2024年頃は安いセールゲームであれば十分遊べる希望が出て来る。

GPU能力は未だ現役だがビデオメモリ容量がボトルネックに

Geforce GTX480はPS4,XboxOneのマルチタイトルDirectX11世代のゲームでもフルHDにおいて、画質設定オプションさえ調整すれば十分遊べるGPUと見て問題なさそうだ。

しかしビデオメモリを1.5GBしか搭載していないため、ビデオメモリ消費量が1.5GBを大きく上回る画質設定・タイトルではGPUパワー以前にビデオメモリがボトルネックなってフレームレートが大きく落ち込んでしまうケースも少なくない。

PS3世代のゲームであれば、GTX480のGPUパワーとビデオメモリでも十分快適に遊べる。フルHDで高画質60フレームをターゲットにプレイ可能だ。画質設定をコントロールすればWQHDも視野に入るタイトルも少なくない。

総じてGPUパワーはGT1030やRX550より高く、GTX750Tiと同等クラスとなる「GTX480」だが、1.5GBというビデオメモリが足枷となる傾向となっている。

GPUクロック、温度、GPUクーラーの挙動

GPU-Z情報

GPUコアは「GF100」で製造プロセスは40nm。サムソン製のメモリを搭載と表示されている。OpenCL,CUDA,PhiyX、DirectComptuteと一通りサポートされている。GPU-ZのDirectX Supportの表示は「11.0」表記のままで追いついていない。

GPU-Z アイドル時と高負荷時の挙動

以下はアイドル時と高負荷時のGPU-ZのSensors情報。

高負荷時のコアクロック・GPU温度・ファンスピードの推移

下記のグラフはベンチの起動から終了後にアイドルに戻るまでのGPUクロックと温度とクーラーファンの挙動グラフ。昨今のGPUの様にコアクロックは細かく制御されておらず、アイドル時と動作時の2段階切り替えに見える。

爆熱のGTX480だがGPU温度は何とか75℃以内に収まっている。リファレンスモデルは90℃を超えてただけに、AMPエディションの高い冷却性能が伺える。

消費電力比較

ここからはGTX480の電力消費量にスポットを当ててみていく。爆熱高消費電力で有名なGTX480はどの程度のものなのだろうか。

システム全体の消費電力のリアルタイムログが以下。(左:アイドル 右:フルロード)

アイドル時のシステム全体の消費電力

最近のGPUはアイドル時はクロック制御によって消費電力が低く抑えられる。しかしGTX480はアイドル時でもガンガン電力を消費しており、放置していてもシステム全体で100W近い消費電力となった。

GTX580,GTX680,GTX780と世代が上がる度にアイドル時の消費電力は改善されていってる事が確認できる。

高負荷時のシステム全体の消費電力

「GTX480」はフルロード時は「GTX1080」と大差ないが、ワットパフォーマンスの観点でみると著しく低い。GT1030はフルロード時でも100W程度に収まっており、これはGTX480のアイドル時の消費電力と大差ない。

電気料金比較

以下は「1日3時間、GPU負荷100%でゲームを1年プレイした」と想定した場合の年間電気料金の比較。中古で安価に購入できるGTX480搭載のグラフィックボードだが、利用時間が長くなるにつれて、電気料金が大きく嵩み、コストパフォーマンスは低くなっていく事が浮かびあがってくる。

「Geforce GTX480」レビューまとめ

8年経っても未だ遊べるゲームは意外にも多い

「GTX480」はフルHDであれば画質設定さえコントロールすれば最近のタイトルでも十分遊べるゲームが多い。ビデオメモリ容量が1.5GBがボトルネックとなるケースも多々あるが、設定次第でギリギリPS4相当のゲーム体験は可能になるようだ。

PS3世代であれば殆どのゲームでフルHD最高画質60フレームというコンシュマーゲームでは体験できないリッチなゲームプレイが可能となる。

2024年のGTX1080の姿

「GTX480」は発売から8年を経ている。2016年発売のGTX1080の8年後は2024年となる。その頃はGPU市場が現在のような様相である可能性は低いかもしれないが、このペースでGPUが進化するのであれば、「GTX1080」は2024年のゲームでも画質設定を落とす事によって、なんとか遊べる事になる。

とはいえ、8年前にスマートフォンがここまで普及する事は想像できなく、VRゲームが一般の家庭で体験できるとは予想出来なかった。2024年に現在の形態のゲームが主流となっているかは定かではないが、将来答え合わせをしてみるのも面白いだろう。

Geforce 400シリーズのこれから

GTX480は中古コーナーからも姿を消し始めており、そろそろジャンクコーナーの仲間入りになりそうだ。ハイエンドは高い消費電力で敬遠されがちで値崩れが激しい。ローエンドは古いPCの「とりあえず映れば良い」というモニタ出力用途で根強い人気があるようである。

グラフィックボードはGPUコア事態は経年劣化に強いが、コアとボードの接続部分や他のパーツが劣化し起動しなくなるケースが多いパーツだ。オークションなどで「動作未確認」として出品している商品は本当に動作しないか、高負荷でハングする代物が多い。

動作可能なGeforce400シリーズを求めているのであれば、動作確認・保証が伴っている中古パーツを購入する事を強く進める。ジャンク品と比較しても価格に大差ない商品が多い。

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